Dj Yogurt(Upsets)

90年にセカンドサマーオブラブの衝撃を受け、92年までアジア~ヨーロッパ放浪後レコード店に勤務。96年からdjを開始。98年には音楽製作ユニットUpsetsを始動。これまでUpsets名義でアルバム3枚と12インチ4枚、Djmixcdを10枚、Yogurt名義のソロアルバムを1枚、Jebski&Yogurt名義で12インチを2枚リリース。パーティーの雰囲気に合わせつつ、一万枚を越える所蔵レコードの中から選んだ多彩な選曲で独自の雰囲気を作り上げる感覚に定評があり、06年にはFlower Of LifeやRaw Life等大小50以上のPartyに参加、07年以後も60以上のPartyに招聘されている。07年6月に曾我部恵一"Music!"のDj Yogurt Remix収録の12インチがリリースされ一ヶ月で完売。11月には京都のJam Band"Nabowa"のデビュー曲をKoyasと共にRemixしたVersionを収録した12"がJetsetからリリースされこちらも完売。08年5月末には、05年以後に12インチでリリースしたシングルや、手がけてきたRemix等をまとめたシングルコンピレーションCDがLastrumからリリースされ、Disc UnionのHouse ChartとAbstruct/Headz Chartの両方で数週間に渡って1位を獲得する等好評を博している。全国で毎週のようにおこなっているDjの予定は→http://www.djyogurt.com/


yogurt in my room 1999について

1999年・・・
この頃の自分は、90年代初頭のテクノに衝撃を受け、その後アンビエントにのめりこみ、現代音楽や実験音楽を追求した90年代前半を経て、basic channelやjeff millsに興奮を覚えた90年代中盤を過ぎ、街角でmagic mushroomが売られていた90年代後半に、autechre等のエレクトロニカを追いかける一方で、70年代後半のmellowなaorやfusionを再発掘していました。

デジタル機器がレコーディングに多用されるようになっていく80年代に入る前の、アナログ録音全盛期と言える70年代後半のaorやfusionの響きは、80-90年代に録音された音と比べて出音が柔らかく、ベテランミュージシャン達が多数参加したセッションから生まれた楽曲には豊穣な音楽性が感じられ、20代後半の耳で聴くと、punkやnew waveに夢中だった10代の頃の耳で聴いたaorやfusionとは別物のように聴こえて、自分はその魅力に気がついて夢中になり、中古盤を掘りまくっていました。

そんな1999年に、aorやfusion、reggaeやjazz、r&bpsychedic rock等の中から選んだ柔らかな音の響きに包まれた傑作の数々を、自宅で聴くためだけに選曲して3枚のcdを制作しました。

その3枚のcdの中にはその後自分がリリースしたmixcd"makin' love mix"で使った曲が幾つかありますが、他のaor系の曲はdjmixで使うこともなく、3枚のコンピcdは00年代に入ってからは1年に1-2度聴く程度でした。

今回アートオークションに参加することになり、なにを出品しようかと考えた時に、1999年の時に制作した3枚のコンピcdの中から
今なお愛している曲を抜粋して1枚のコンピcdにまとめるアイディアが頭に浮かんできたので、久しぶりに3枚のコンピcdを何度も聞きなおし、ちょうど1枚分の曲を選ぶことができました。

60年代のサイケデリック革命直撃世代の音楽家達は、その後70年代になるとサイケデリックの衝撃を根底に持ちながらも、その音楽性は洗練を極めていき、70年代後半には円熟期ともいえる時代を迎えます。エグさの無い、軽く聴いただけでは伝わるかどうかわからない匠の技で作り上げられた絶品の数々は、2009年に聴いてもワカル人にはワカル魅力を放ち続けていると思います。

JACKET ART by SOU(味園)


yogurt in my room 1999 1/3


yogurt in my room 1999 2/3


yogurt in my room 1999 3/3


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